学生時代の借金を社会人になっても返済し続けた体験談

学生時代は親元を離れて一人暮らしをしていたため、親からの仕送りとアルバイト代、そして奨学金とで生活費をまかないながらなんとかやりくりをしていました。普通に学生生活を送る分にはそれでなんとかやっていけるくらいの収入ではありました。しかし、飲み会が頻繁にあるなどイベントごとの多いサークルに入っていたり、彼女がいたのでデート代やファッションにかけるお金など収入に対して出費が多く、生活は非常に苦しいものでした。今思えば収入に見合った生活をすべきだったのでは、と思うのですが、当時は付き合いや見栄などもありましたし必要に応じてお金を使ってしまっていました。そうした苦しい生活のなか、どうしてもお金が足りなくなってしまったとき、他の友人も多く利用しているという、学生でも利用可能なキャッシングカードの作成をついに決意しました。電話などでも申し込みができたのですが、わからないことも多くあり不安もあったためカードの作成は店鋪で行いました。結構時間がかかるのかな？と思っていたのですが、申し込み書類の記入に身分証明書の提示、そして審査といった感じの流れになっていて思ったよりもかんたんにカードを作成することができました。その後もお金がピンチになるたびにキャッシングを繰り返し利用しました。まるで自分の預金のようにかんたんにお金を借りることができ、バイト代が入る前の苦しいときなどちょっとした前借りの感覚で気軽に利用していました。今思えば既に金銭感覚がおかしくなっていたのだと思います。大学4年のころになると借金の総額は限度額であった50万円いっぱいまでになっており、さすがにその時点になって「これはヤバいぞ」と気づき、全額返済をしていくことを決意しました。既に苦しい生活ではありましたが、さらに月々の生活で節約したり質素にしてとにかく返済に励みました。返済を続けている間、既に狂ってしまっている金銭感覚を取り戻すのに苦労したのを覚えています。失ってしまった金銭感覚を取り戻すのはなかなか簡単ではありませんでした。結局、その借金は社会人になってからも残ってしまい、社会人になって始めての記念すべきボーナスまで全額あてることとなってしまいました。だからといって、交際費などをケチって全然遊ばないよりも、いろいろなものは得られたとは思いますし、お金を借りずにただただ質素に過ごした方がよかったとは思ってはいないのですが、借りるならもっと金利の低い所で借りればよかったな、とは思いました。